河川工事

近年の異常気象がもたらした大雨などにより、各地で河川の氾濫が問題になっています。河川工事とは、水害の発生を防止するために堤防を設置したり、床止めといった土木工事を施工することです。ひとたび河川の氾濫が起きれば、その損害は計り知れません。人々の安全な暮らしを守るために欠かせない極めて重要な土木工事と言えるでしょう。おもな河川工事には以下のようなものがあります。

河川工事は自然災害から人々の生活を守る、土木工事の中でも重要性の高いものです。河川の上流部では砂防工事、地すべり防止工事、砂防ダムの建設が行われます。中流部・下流部では堤防の建設、床止め工事、河道整正といった方法が用いられるのが一般的です。

トンネル工事

山がちな国土の日本では、インフラ整備のための土木工事でトンネル工事が必要となることはめずらしくありません。そのため、これまで数多くのトンネルが造成され、世界に誇る土木技術が磨かれてきました。

国土の7割が山岳地帯を占める日本では、これまで多くのトンネルが造成され、高度な土木技術が発達してきました。代表的なトンネル工事工法としては山岳工法とシールド工法があり、岩盤の固さなどに応じて適切な方法が選択されています。

橋梁工事

河川や谷間をまたいで街をつなぐ橋は、インフラ基盤としてなくてはならないものです。安全性はもちろんのこと、地域の景観と調和する構造物が求められることが特徴といえるでしょう。橋梁工事は下部工工事と上部工工事という2つの土木工事によって構成されています。

橋梁工事とは河川、渓谷、運河、海などに橋を架ける土木工事のことです。インフラ整備には欠かせない土木工事といって良いでしょう。橋梁工事は橋を支える部分を作る下部工工事、橋から上の部分を作る上部工工事から構成されています。

土地造成工事

土地造成工事は生活基盤を支える重要な土木工事です。住宅地、市街地、研究学園都市、工業団地、レジャー施設、交通施設、処分場などすべて土地造成工事があってこそ形成できるといっても過言ではありません。多様な分野と関連していることもあり、さまざまな知識と技術を必要としていることも特徴です。

土地造成工事とは自然の地形のままでは使いにくい場所に土木工事を行い、使いやすいように整地することです。適切な土地改良を行うには、まず、土地の特徴を正しく把握しなければいけません。さまざまな専門知識と技術が必要といえます。

下水道管埋設工事

下水道管は人々の暮らしを支えるなくてはならないものです。下水道管の埋設状況は下水道台帳に記され下水道局で管理されています。下水管埋設工事にあたっては、綿密な事前調査が必要です。また、下水道管埋設工事の方法には開削工法、推進工法、シールド工法などの工法がありますが、いずれも大規模な土木工事となります。

下水道管埋設工事とは下水道本管を土の中に埋めていく土木作業です。工事を始める前に周囲の環境を十分に調査することが欠かせません。また、場所や条件によって違う施工方法が用いられますが、開削工法と推進工法がメインになります。

治山工事

治山工事は、森林を作る前段階として山腹の環境を整える土木工事のことです。森林資源を守り、水害を防止するためにも欠かせない重要な土木工事といえるでしょう。長期的な視野に立って森林を形成しつつ、下流への過剰な土砂流出を抑制するための知識と技術が問われます。

治山工事とは森林の造成と保全を目的として、山の地盤を安定させる土木工事のことです。荒廃した特殊な環境に臨むケースも多く、危険に早急に対応する専門的な知識と技術が必要とされます。山腹工、渓流工、地すべり防止工などに大別されます。